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後遺症が分かった時に行うべき3つのこと

2014.07.30更新

交通事故で後遺症になったことがわかれば、絶望的な気持ちになってしまうかもしれません。しかし、精神的に不安になると治療効果が出にくくなってしまいますから、前向きな気持ちで治療を続けましょう。また、できるだけ有利な後遺障害等級を獲得するために、専門家に相談しながら後遺障害認定の申請手続を進めましょう。

まずはしっかり治療を続ける

交通事故でケガをして治療を続けていても、症状がなかなか良くならないことがあります。また、一旦は良くなったものの、再び症状が悪化することもあります。
交通事故から半年を過ぎれば、保険会社に症状固定と言われたり、後遺障害診断書が送られてくることがあります。そうなると、もう治らないのではないかとますます不安になる方が多いと思います。しかし、症状固定は本来担当医師が診断するものですから、担当医師と相談し、回復の見込みがあるならば治療を続けることが大切です。 回復の見込みがなく、症状固定が診断されると、保険会社からの治療費の支払いが打ち切られますが、症状固定したからと言って、すぐに治療をやめる必要はありませんので、あきらめずに症状の改善を目指しましょう。
症状固定後に交通事故の後遺症について治療を続けても効果がないということはありません。症状固定後でも、リハビリ等で一時的に症状が改善した場合には、健康保険適用で治療を受けることもできます。

回復見込みのスケジュールを立てる

交通事故の後遺症がわかってからも治療を続けるのであれば、精神的に落ち込まないことが重要です。不安な気持ちで治療にあたっては、治るものも治りません。症状をできるだけ改善するためには、落ち込まず、前向きな気持ちでいることが大切です。
人間、先が見えないと不安になるものですから、症状の回復見込みのスケジュールを立てましょう。しっかりとした治療計画を立てて、運動療法やリハビリ療法を行ってくれる病院や整骨院もありますので、信頼できる医療機関を見つけて相談しましょう。

できるだけ有利な後遺障害等級獲得を

交通事故の後遺症が残ったら、加害者にしっかりと責任をとってもらいましょう。そのためには、医師に後遺症と診断されるだけでなく、後遺障害として認定を受け、損害賠償金を確保する必要があります。症状が固定すれば、後遺障害等級認定申請ができますから、手続を進めましょう。
後遺障害の等級は1級違えば損害賠償額が大きく違ってきますから、できるだけ有利な等級を獲得する必要があります。後遺障害等級認定申請には、「事前認定」と「被害者請求」の2通りの方法がありますが、事前認定では加害者側の任意保険会社に手続を任せることになってしまいます。被害者が自己に有利な等級を勝ち取るためには、被害者請求をする方がよいでしょう。
被害者請求で後遺障害等級認定申請を行う際には、必要な資料を揃え、交通事故と後遺症との関係性をしっかり裏付けなければなりません。後遺症の治療を続けながら自分でこうした手続をすることは、荷が重いといえます。面倒な手続は専門家(保険会社との交渉から訴訟代理まで幅広く対応できるよう、早い段階から弁護士に依頼すべきケースが多いです。)に依頼し、精神回復と治療に専念するようにしましょう。