交通事故で警察を呼ばなかった場合のデメリット
2014.11.04更新
交通事故が発生した際は、警察に連絡することが義務付けられていますが、無傷だからと連絡を怠るケースが見受けられます。警察に連絡しなかったことで、後日大きなトラブルに発展する可能性があります。 そこで今回は、交通事故発生時に警察に連絡しなかった場合のデメリットについてご紹介しましょう。
安全の確保をしたら、すぐに警察へ連絡を
交通事故が発生したら、まずは安全の確保。そして、警察へ連絡。これは、法律で義務付けられた行為ですので、ケガの有無に関わらず必ず連絡しましょう。 交通違反の減点や罰金、保険料の引き上げなどを気にして連絡を怠ると、処罰の対象となる可能性があります。 万が一、警察に連絡しなかった場合、以下の様な問題が発生します。
- 事故後、時間が経過してから発生したケガや後遺症が一切認められない
- 治療費や車やバイク、自転車の修理費などの保険金を請求できない
- 加害者とトラブルになった際に、保険会社に介入してもらえない
- 法律違反として、なんらかのペナルティや罰金が発生する可能性がある
警察への連絡を怠ると、事故として認められない
事故の加害者から警察に連絡しないで欲しいと頼まれた場合でも、その場で必ず警察に連絡し、駆けつけた警察官に事故の状況を説明します。 事故直後はパニックに陥ることが多いですが、警察官が事故処理をスムーズに進めてくれ、相手側の必要な情報なども提供してくれますので、そういった点からも警察に連絡することは極めて重要だと言えます。 また、警察に事故を届け出ることで、後日「交通事故証明書」が発行されますが、この書類がなければ自動車保険の手続きができません。
その場で相手との示談交渉は絶対にNG
一番やってはいけないことは、その場で加害者と示談交渉をしてしまうこと。示談が成立してしまうと、保険金の請求が行えなくなる可能性があります。その場では無傷だと思っていても、後日後遺症が発生しないとは限りません。 どんな些細な事故であっても、警察への連絡は重要な義務です。相手から何を言われても、まずは警察に連絡をすることを優先させ、示談交渉や事故に関する約束などは絶対にしないようにしましょう。
警察に連絡することで自分たちが不利な状況に陥るとしても、事故を起こしてしまった責任を重く受け止め、しっかりと報告義務を遂行する必要があります。 また、警察に報告することで保険会社に加害者との交渉を代行してもらうことができ、過失割合を決める際に、加害者に有利な偏った割合になることを阻止することができます。